kennyheadway's thinking

こちらは日々思うこと、COVID-19について思うこと述べていくことになりそうかな。

必要とされる換気量(一人あたり必要換気量は毎時約30立方メートルとされている) ビル管理法によると

新型コロナウイルス感染症は飛沫で感染するといわれている。であれば換気をすればいいと思うがその基準はあるのだろうか?

調べてみると、ビル管理法(正式名は「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」)というのがある。また、「建築物衛生法」という法律もある。

さらっと読むと、法律に該当する建物とそうでない建物があるようだし、コロナと結びつくような説明をピックアップできない(それはそうでしょ。ずーっと前にできた法律なのだから)。

厚生労働省のホームページの中に「参考資料 商業施設等における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気について(令和 2 年3月 30 日) 」というのがあった。この資料には、コロナ渦の換気の考え方についてまとめられている。ただ、文字ばかりで全部読めばそれなりに理解できるかもしれないが、それよりまとまった資料も厚生労働省のホームページにあった。商業施設等における「換気の悪い密室空間」を改善するための換気の方法

商業施設「等」と記載されているので、どこまで適用されるかどうかは判断が分かれるかもしれない。リーフレットな資料には、『ビル管理法(建築物における衛生的環境の確保に関する法律)における空気環境の調整に関する基準に適合していれば、必要換気量(一人あたり毎時30m^3)を満たすことになり、「換気が悪い空間」には当てはまらないと考えられます。』と書いてある。であれば、一人当たり毎時30立方メートルの換気を満たせばOKという風に解釈できる。

しかし、こうも書いてある『なお、「換気の悪い密閉空間」はリスク要因の一つに過ぎず、一人あたりの必要換気量を満たすだけで、感染を確実に予防できるということまで文献等で明らかになっているわけではないことに留意していただく必要があります。

昨年の2月に発出された資料ということも留意したほうがよいだろう。昨年の2月は、D614Gが毒性を有するSARS-CoV-2だったと記憶している。その後、N501Y変異のアルファ株とか、L452R変異のデルタ株とか、より感染しやすくなってきていることは否めない。いずれにせよ、換気はこうした基準は参考にしながらも、適切に実施していくことが重要だと思っている。

基本再生産数R0がどの程度か実行再生産数Rtがどの程度か見積もり方によっては換気の適正基準値が変動するだろう。私は2020年当初は少なく見積もってインフルエンザ並みだったのが、現時点でのデルタ株では風しん並みになったのかと認識している。それと近い考えはBBCのホームページにあった。デルタ株はR0が5~8。図のソースがLancetとあるのだから私は信頼する(余談:LancetのIFは現在60もある(驚))。もっと感染力が高くなれば、麻疹並みになることだってありうるだろう。

www.bbc.com

 

窓を開ければ夏は暑いし、冬は寒い。でも空気が悪く感染リスクを低減させたければ、窓を開けて空気の入れ替えをしていくことは大事だと思う。こうした目安はある意味役立つが、ウイルスに基準が追い付いていない。そこは政府の適切なアップデートが臨まれる。

基本再生産数的にみれば昨年はまだインフルエンザ並みだったのが現時点では風疹程度だと私は思っている。最悪を想定すれば風疹並みがはしか並みになることもありうるだろう。