kennyheadway's thinking

こちらは日々思うこと、COVID-19について思うこと述べていくことになりそうかな。

FCI NY (YouTube)から学べること (3)

デルタ株は従来のものとは全く異なり、感染力がとても強い。世界中で蔓延しているが、今回もまたFCI NY (YouTube)から、アメリカの現状を知ってこの先気を付けたいと思う。

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出典:OurWorldInData COVID-19 人口10万人当たりの新規感染者数(アメリカと日本)

https://ourworldindata.org/covid-cases

米 子供の感染による入院増加 デルタ株の脅威 (2021/8/16)

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  • デルタ株の蔓延で子供の入院患者も増加している。
  • 入院患者のうち子供(0~17歳)が占める割合は7月以降に急増し、パンデミック始まって以来最多となっている(人口10万人当たりの1日当たりの新規入院患者数は0.3人)。
  • 先週1週間(8/9の週)の子供の患感染者数数は9万4千人に上りました。
  • 子供の入院率は7月の4倍近く高くなっている。
  • ニューオリンズ小児病院の主任医師は「高齢者ではなく、子供に深刻な症状が増えています。子供達が呼吸不全で小児科の集中治療室に入院しています。」と語った
  • 現在のワクチンの接種対象は12歳以上となっているが、こうした事態を受けて8/5アメリカ小児科学会は、デルタ株が子供たちに脅威をもたらしてるとして、現在治験が行われている5歳から11歳のワクチン接種の承認を早めるようFDAに求めた。

 アメリカ南部で医療崩壊の危機 感染で入院増加 (2021/8/15)

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  • アメリカ南部の州では感染による入院患者が増加し、医療崩壊の危機に直面している。
  • 全米の1日の新規感染者数は、13万2000人以上(CDC 8/10)、感染による入院患数は7万5700人以上(HHS 8/11)となった。 1日に1万1000人以上 (CDC 8/10) の感染患者が新たに入院している。
  • 特に南部の州では、病床やスタッフ不足で、医療現場がひっ迫している。ミシシッピ州では、1週間以内に医療崩壊が起きる可能性があるとして、政府に海軍の病院船の出動を求めた。
  • テキサス州では、救急治療室、集中治療室、手術室で看護師が不足し、州外から医療スタッフの応援を要請している。ヒューストンの病院では、病床を増やすため、テントの仮設病院を設置した。ハリス・ヘルスシステム CEOは「このペース入院患者が増えたら耐えきれません。病床もスタッフも不足します。」と現状を語った。
  • フロリダ州では、10日火曜日、新規感染者数が2万4700人以上、また、12日木曜日、入院患者数は1万5300人以上と報告された。それぞれ過去最多となった。 フロリダ大学 ヘルス・シャンズ病院の医師は「感染患者の増加は今回で第2波ですが、前回に比べかなり多いです。」と語った。
  • 専門家は、感染のピークはこれからだと見ている。 ブラウン大学公衆衛生学部 アシシュ・ジャー学部長は「数週間、厳しい状況が続くでしょう。感染のピークはまだこれからで、早くて8月末から9月初旬だと考えられます。この先数週間で感染患者が増加するでしょう。警戒が必要です。」と見解を語った。

 

思ったこと

SARS-CoV-2が結合するACE2(アンジオテンシン変換酵素2)は成人よりも子供は少ないといわれている。それで従来株では子供の感染報告がそれほど多くなかったと推察するが、デルタ株においては感染確率がより高くなっているので、子供の感染者が多く、成人と同じく呼吸困難に陥り集中治療室での治療が余儀なくされるとされている。

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出典:CDC COVID Data Tracker

https://covid.cdc.gov/covid-data-tracker/#vaccinations_vacc-people-onedose-percent-pop12

CDCに報告された少なくとも1回接種を受けた人の割合

(州・地域別および特定の連邦機関別の総人口に対する割合)

アメリカ合衆国のなかで接種率が低い州での感染者の増大、医療崩壊の危機について報道された。日本ではワクチン未接種の40歳代及び50歳代の重症化が顕著になっていることや、病床が満床で入院させたくてもさせれない状況が深刻になっている。デルタ株の感染が想定よりも早かったということは否めない。

対策には限りがあるが、現状のリスクとなっていることを減らすための働きかけを最大限に行うことと、今後の波における対策をこれまでの経験で学んだことを踏まえて行っていくことだと思う。この先は、デルタ株以上に脅威なものが出てくる可能性が十分ある。ラムダ株についてはスパイクたんぱく質のF490S変異がまだわからないところがあるが、デルタ株のF452R変異改めF452Q変異があるため、少なくともデルタ株と脅威は同等と見積もっておいた方がよいと思う。それよりも、ワクチン耐性の変異株が今後出現する可能性もありうるので(すでに、デルタ株、ラムダ株がそうなのかもしれないが)くれぐれも注意したい。