kennyheadway's thinking

こちらは日々思うこと、COVID-19について思うこと述べていくことになりそうかな。

新型コロナをウイルス感染症を「5類感染症」に?

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)は病状によっては致死性が高くなるので、現行感染症法の分類に当てはめることができるのかどうなのかがわからない。こうしたことは過去の内容があるため、それに対してどうだという考え方が前提となるので、現時点では第2類相当という言い方をしているのかもしれない。

 

現時点ではCOVID-19は感染症法の2類相当にカテゴライズされている。

新型コロナウイルス感染症の措置について 厚生労働省 (2020/9/10)

新型コロナウイルス感染症の感染症法の運用の見直しについて 厚生労働省 (2020/9/24)

 

2類相当から5類にという話がある。そうすれば医療崩壊がなくなるようなストーリー。でも実際のところどうなのだろうと思うところがある。

news.yahoo.co.jp

times.abema.tv

 

私が一つ思うところは、医療費が全額公費負担か、保険適用による3割負担かという話につながっていくのではないかなというところだ。最近承認された軽症者対象の抗体カクテル療法は現行のCOVID-19は2類相当であることから薬価は収載されていない。しかし第5類となった時点で、病院に行く、診察を受ける、治療を受けるとなると第2類のカテゴリーからはずれるので公費負担ではなくなる。医療費が高額になったとしても、限度額適用認定というセーフティーネットで大きな負担は避けられるとは言うものの、風邪でかかりつけ医に行く話とはだいぶ異なるのではないかと思う。

インフルエンザについて話をする。高熱、2日、3日安静に寝て、水分とって汗を出して治した経験がある。最近罹患したのは9年前で、さすがに懲りたのでそれ以来毎年予防接種を受けている。だた、このインフルエンザはCOVID-19のように急激に病状が悪化して肺炎になり致死率が変わるということはないかもしれない。新型インフルエンザはウイルスによって致死性は異なるとのこと。 

 

CDCが7月下旬に、デルタ変異株は水痘 (chikenpox)と同等の感染力をもつと報道した。水痘は致死性は限りなくゼロに近いところにある。しかし、SARS-CoV-2 (Delta Variant) は、下図からすると基本再生産数R0は5~9とし(CDCの当時の発表では8~9と言っていた)、致死性は0.1~1パーセントとしている。点ではなく面で表示されていることは、いろんな意味があるように推察する。

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出典:CDC 

https://fm.cnbc.com/applications/cnbc.com/resources/editorialfiles/2021/07/30/CDC_slides.pdf

 せめて、今治療ができる経口薬(飲み薬)があれば、自宅療養で苦しい思いもせずにという念がふつふつ湧いてくるが、まだ国が承認されたものは出ていない。私は有効性がまだ認められていないけれど、ある程度のリスクは考えてそれを天秤にかけてイベルメクチンを早く使えばと思っている。実際に関西地方のある開業医の先生はそれを投与して病状を改善しているということを聞いたことがある。しかしながらイベルメクチンがもう手に入らないという現状でもうにもならないらしい。

経口薬については国内製薬会社が治験を進めている。また、海外製薬会社のものについては第3相の試験が行われているようだ。こうした抗ウイルス薬が早く使えるようになれば、逼迫度合いが緩和されるであるう。ワクチンと同じように世界中で争奪戦が繰り広げられるかもしれないが、だんだんと治療の手段が出てくることに期待したい。

それにしても、1年前のCOVID-19とは現状は全く異なってきているので、認識を誤ると大変なことになる。この冬は第6波を想定して早く対応しないと状況はますます悪化するので気を付けないといけない。私が懸念するのは、ラムダ株に代わるのか、ウイルス耐性の変異株が出てくるのか、基本再生産数が水痘並みから麻疹並みになるか、ということである。ウイルスだって生き延びるためには弱毒化していくという話もあるが、デルタ株を見る限りより狂暴になっている感じさえしてしまう。