kennyheadway's thinking

こちらは日々思うこと、COVID-19について思うこと述べていくことになりそうかな。

感染対策のアクリル板はエアロゾルまでは対応できない

透明のアクリル板があると、あたかも『感染対策やってます』的なイメージで私は安心してしまう。そういう風に脳に刷り込まれているのだろうか? アブナイ、アブナイ。

気になりだすのは、デルタ株が従来のそれと感染力が違うので、昨年の基準と同等に考えると感染が成立してしまう。例えば、保育園で感染対策しっかりやってます、といってこれまで集団感染の話は聞こえてこなかったのに、最近そういう話が聞こえてくる。スパイクたんぱく質N501Yの変異でACE2にくっつきやすくなったイギリス株と言わずアルファ株ではまだそんなにひどくはなかった。当時はまだワクチン接種が殆どなかったので、感染の重症化で亡くなる人が多かった。デルタ株はスパイクたんぱく質L452Rの変異でACE2にくっつきやすくなったこともそうだけれど、それに加え免疫を回避するために邪魔されずにACE2にくっつくことができてしまうので、感染力が高いとされている。子供はACE2の数が成人よりも比較的少ないから以前は感染がまれだったかもしれないが、デルタ株は様相が全然違う。FCI NYのYouTubeで学んでいるが、アメリカでも子供の重症化が深刻になっている。こうしたことから、前提が大きく変わっていることを認識して対策を検討したほうが良いことは言うまでもない。

冒頭が長すぎてしまったが、さて本題に戻ろう。下記の記事を最近読んだ。

news.yahoo.co.jp

ちょっと前に、下記の本をちらっと見たことを思い出して、ビニールカーテンやパーテーションは逆にリスク増大という内容と一致しているからだ。

www.gentosha.co.jp

飛沫や粒子が大きければ重力で下に落ちるから空中に漂わない。だけれど小さくなれば、それ自体軽いので空中を漂い続ける。密になってエアロゾルが多くなったり、換気が十分でなければ、その中にあろうウイルスに対する感染が成立する確率が高くなる。

決してアクリル板が役に立たないということを言うつもりは毛頭ないが、他の対策も追加して、短所とされるエアロゾル対策も行うことで、感染確率を下げることができるのではないかと思う。

マスクについても別ブログで上げた呼気の可視化の映像をみたらなおさら注意が必要になった。この手の映像はいろいろあって、電子タバコの煙を例にマスクの遮蔽効果を見せてくれたり、探すとヒントになることがあると思っている。

前提が大きく変わっているので何がリスクなのか本質を見極めることが大事だと思うわけだけど、アクリル板があるから安心だとは思ってはいけないと思う。