全国の新規感染者性者の状況 (2021/8/30)
8月も終わりになるけれど、新規感染者数はなかなか減らない。
直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は以下の通り。
前回と同じように全国、東京都、愛知県の週平均の新規感染者数の棒グラフを示すが、全国は赤から灰色にした。赤は日の丸を意識してそうしたけれど赤と緑のバランスがよろしくないので変更した。東京都はマークが緑色だし、愛知県は青色だからそうしている。
これを見ると、東京は一見ピークアウトしたように見える。全国は高止まりで、愛知県はまだ増えそうな感じがする。この時点でピークアウトと言っていいかどうかは判断しかねるが、傾向的にはそういう風に見える。
今度は、新規感染者数から実行再生産数を算出してプロットしてみると、8/29時点では全国は0.984、東京都は0.852、愛知県は1.358であった。実行再生産数が1に近い全国は横ばい、東京都は1より小さいので下降、愛知県は1より大きいので上昇する傾向があるのではないかと思う。新規感染者数と実行再生産数は、新型コロナデータサイトで閲覧可能であるが、複数の実行再生産数の折れ線グラフをプロットすると傾向が良くわかるような気がする。であれば、上の全国地図のように上位10都道府県の内容をプロットしてみると、傾向がよりわかるかもしれないが、ぐちゃぐちゃになるだろう。
学校が夏休みであった時期は、オリンピックやお盆休みなどイベントがあったが、これまでの推移は上述のグラフの通りだけれど、9月からは学校が始まる。北海道や一部地域では既に学校が始まっているが、早く始まった地域の動向を注視して感染の拡大を少なくする取り組みが臨まれる。
これでもかというくらい感染対策を実施しても、感染者が出てしまうデルタ株なので、空気感染、エアロゾル感染という認識を持った方が良いと思う。