全国の新規感染者性者の状況 (2021/9/6)
今ならば、ピークアウトしたようだと言ってよいかもしれない。全国地図の塗り絵を作っていて、色が1段階下の方になる道府県が複数あったので。
週ごとの新規感染者数(1日当たり)の棒フラフを見ても、ピークアウトしており、全国平均よりも東京都の方は減少傾向が早い。それもそうだ、増える時も早かったのだから。一方、愛知県は減少傾向は微減といったところだ。これは東京都の逆で増えるときは比較的遅かったからだ。
東京都の全国に占める割合も、9/5時点で14.36%と第5波の前の水準に戻ってきた。
東京都と愛知県で全国平均と比較して、減少傾向が異なることを述べたが、実効再生産数の推移からもそのような傾向が言えるだろう。9/5時点で全国平均は0.813。東京都に至っては0.754。愛知県は0.961でようやく1を下回った。
なお、実効再生産数を関東圏、東海圏、関西圏では以下のようになる。ここで掲載した都府県については9/5時点で実行再生産数は1を下回っていた。
新規感染者数はこれから減少していくだろうが、重症者数と死者数の関係はどうだろうと、グラフにしてその傾向を見ることにした。青線は新規感染者数で、赤線は死者数であるが、細い線は1日ごとの推移で変動が大きいこともあり、太い線で7日間の移動平均(現在の日と過去3日分と未来3日分の平均)してみてみた。縦軸の値は左右それぞれに分けたが、新規感染者数の1/100が死亡者数となっている。如何に第5波は大きいことがよくわかったが、2021年1月頃の第3波と2021年5月頃の第4波と比べて、新規感染者数に比べて死者数は少ない傾向にある。これはひとえに高齢者先行のワクチン接種による重症化リスクの低減が功を奏しているのかもしれないし、適切な治療法が確立してきたのかもしれない。ただ、新規感染者数の減少が始まっても、重症者数、死者数は増加傾向にあるので今後も見ていく。
今度は、重症者数と死者数の推移についてを示してみた。紫色の線が重症者数で、赤色の線が死者数である。重症者数は厚生労働省のサイトからデータを入手したが、移動平均はしていない。縦軸の値は左右それぞれに分けたが、重症者数の1/10が死亡者数となっている。このグラフからも、重症者数に対して死者数が第3波、第4波よりも少ないことが判った。ただこれも、自宅療養者が多く重症化が早いとされる変異株の動向からも注視していく必要がある推移だと思う。
最後に、私が居住する市の週ごとの感染者数の状況であるが、これもピークアウトしている。ただ、1つ前の週と比べて違うことは各年齢層ごとある多からず少なからず各年齢層に新規感染者数がいることだ。20代(ピンク)が半減していることがまずわかるし、10代(茶色)と10歳未満(灰色)は先週と同等感染者がいる。