kennyheadway's thinking

こちらは日々思うこと、COVID-19について思うこと述べていくことになりそうかな。

FCI NY (YouTube)から学べること (7)

アメリカの動向を知って、日本でもどう対応するか。海外の先例を確認することが日課になっているが、2つの話題をアップデートしよう。

 

アメリカ保健当局 65歳以上などへの追加接種を承認 (2021/9/25)

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新型コロナウイルス・ワクチンの追加接種に関する動きが加速しています。アメリカでは、新規感染者数、入院患者数が減少していますが、10州で感染による入院患者数がパンデミック始まって以来最多となっており、6つの州では利用可能な集中治療室の病床が10%以下となっています。感染による死亡者数は68万人を超えました。そうした中、追加接種に向けての動きが加速しています。 21日火曜日、ジョンソン・エンド・ジョンソンは治験データを公開し、追加接種で有効性が高まると発表しました。ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンは1回で接種完了し、アメリカでは1400万人が接種をうけています。ハーバード大学医学部の小児科学教授は「1回の接種で十分な有効性があり、免疫は落ちていません。しかし、追加接種で有効性が高まります。」と語りました。治験では、1回目の接種から2カ月後に2回目を接種したところ、発症の予防効果は94%、重症化の予防効果は100%だったということです。また、1回目の接種から6カ月後に追加接種を行った場合、抗体レベルが増加し、最大で12倍になったということです。一方、22日水曜日、ファイザー製ワクチンに関して、FDA食品医薬品局は一部の人への追加接種を承認しました。追加接種の対象となるのは、65歳以上で 2回目の接種から6カ月が経過した人、糖尿病や高血圧の人など重症化のリスクが高い人、医療従事者や教員などフロントラインワーカーです。イスラエルでの調査データによると、追加接種を受けた60歳以上の感染リスクは、11分の1に重症化は20分の1に低下したということです。また、16歳以上の一般の人への追加接種に関しては十分な情報がないとして、FDAは承認を見送りました。ブリガム&ウィーメンズ病院の医師は「若い人への追加接種に関して安全性と有効性を示すデータが必要です。年配の人に関するデータはありますが、若い人への追加接種にはまだ疑問があります。」と語りました。

 

ファイザー製ワクチン 子供の治験で安全性・有効性を確認 (2021/9/26)

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ファイザーが子供を対象にしたワクチン接種に関し、安全性と有効性が治験で確認されたと発表しました。
20日月曜日にファイザーが発表した治験データは、5歳から11歳の約2200人を対象にしたもので、ワクチンは、大人の3分の1の量を投与したということです。ファイザーによると、副反応は少なく、16歳から25歳のグループの副反応と似た症状だということです。また、接種量は少ないものの、成人向けの量を投与した16歳から25歳のグループと同じ程度の強い抗体反応が見られたとしています。感染症専門医は「治験データによると 熱や寒気などの副反応は16~25歳のグループよりも少ないです。」と語りました。

ファイザーの治験に参加した8歳の少年は、今月1日に1回目の接種を受けたといいます。母親は「息子は腕がいたくなり微熱がでましたが、今は何ともありません。」と語りました。少年は「やれることをしただけです。世界が日常を取り戻す助けになります。誰もコロナ禍が続くことを望んでいません。」と語りました。ファイザーは、今月中に治験データをFDA食品医薬品局に提出する予定で、専門家は早ければ10月末前に承認されるだろうと見ています。

子供の感染者数は5週間で110万人以上にのぼっています。また、保健当局によると子供の感染者の内2~3%に長期的な後遺症がでています。去年11月に感染し、数カ月にわたり症状が続いたという少年は「毎日起きるときに、ひどい頭痛と激しいめまいがします。腹痛があり、嘔吐します。」と語りました。リハビリと複数の薬の服用を続け、今年の夏ごろに症状が改善し始めたということです。

 

最初はブースターショットの高齢者に対するアメリカ当局の許可、2番目は子供用のワクチンの治験結果から緊急使用許可に向けた動きの内容である。

ブースターショットについては、季節性インフルエンザのように、効力がなくなったら接種していくという流れが定着しそうだ。日本ではまだ正式に政府の発表はないと記憶しているが、半年で効力が切れるという話は公にして聞いてないと思う。ただ、イスラエルでは、接種前に政府が「効き目は半年です」とアナウンスしているというところから、情報の公開がどこまでされているのかというのが国によって異なることを伺う。イスラエルの状況はカイチューブで良く知ることができたので、ワクチン先進国の状況を先取りして、日本でも何が次に行われるのかを先読みしたほうが良いと思う。

小児用のワクチンにしてみれば、ファイザー社製は、mRNAを通常の30マイクログラムから10マイクログラムに減らしている。単純に体重が1/3だからという風には考えておらず、感染リスクの程度からより少なく安全に決めたのかなと推察する。

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出典:文部科学省学校保健統計調査-令和元年度(確定値) 

これを見ると体重は、5歳から11歳であると男で18.9~38.7kg、女は18.6~39.0kgの範囲であり、中間をとると30kg程度になるかもしれない。

 

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出典:厚生労働省厚生統計要覧(令和2年度)
第2-6表身長・体重の平均値,性・年次×年齢別 (抜粋)

成人で見ると、男で61.1~71.1kg、女で50.1~55.8kgと10kg程度性別で差があるものの、男ではおおよそ65kg、女では53kgが平均的な値と見ればよいであろう。

これらの表から、成人の半分程度の体重がおおよそ5~11歳の体重と見立てれば、mRNAの用量が1/3であるのは、いろいろと考慮されている内容ではないかと筆者は思う。ただ、5~11歳の接種に関しては成人でも接種の賛否が分かれるので、任意性にゆだねるところであろうか。アメリカで10月末に緊急承認といっても接種が始まるのはその先になることから、引き続き状況を注視していくに越したことはない。