穏やかな状況は10月はそのまま続いてほしいな
新規感染者数の報告が日増しに少なくなってきている。いくつか表示していたグラフの中で、週ごとの新規感染者数の推移を見てみると、だいぶ落ち着いてきた感が見て取れる。第26週(6/20~26)と第40週(9/26~10/2)では東京都は第40週の方が少なく、全国と愛知県ではまだ第40週の方が多い状況である。
かなり新規感染者数は減少してきており、昨日も述べたがシルバーウィークの状況や緊急事態宣言後の状況が今度どうなるか様子を見ていきたいと思っている。
昨年の新規感染者数と今年の新規感染者数について、以下のようなグラフを作成してみた。7日間の移動平均(過去3日、現在の日、未来3日)で今年の方がかなり多いことがわかる。年毎の平均では、2020年が1日当たり672.1人(1/16~12/31の平均値)、2021年が1日当たり5305.6人(1/1~10/4の平均値)で、この期間では7.9倍2021年の方が多い。
10月を過ぎていけば、例年であればインフルエンザがポツポツと流行し始めると思われるが、昨年も今年もマスクを着用していることから例年のような患者数がひょっとしたら出てこないかもしれない。
2020年の10月以降は、増加傾向になっていることがわかる。また2020年10月、11月、12月は緊急事態宣言はどの都道府県にも出ておらず、ひょっよしたらGo Toトラベルキャンペーンの最中であったかもしれない。調べてみたところ2020年7月22日から同キャンペーンは始まり、2021年2月1日までとなっていた。
この2年の新規感染者数は平均値で約8倍異なるので、その倍率を2020年の値にかけてグラフを描いてみると以下のようになる。
8倍ほど拡大すると、どのように新規感染者数が10月から増加していくかがよくわかるが、これは実際の数の8倍であることに留意されたい。10月は1か月通して微増であったが、11月は増加している。12月も増加する傾向が続いている。
緊急事態宣言が解除されて飲食も感染対策に気を付けていれば(エアロゾル感染、空気感染をよく理解していることを前提としていれば)、さほど増加する傾向に転じるとは考えにくいと思っている。まだ急激に10月は寒くなってくかと言えばそうではなく、今朝のラジオでも、名古屋は平年よりも5度ほど高い予想最高気温である。
11月、12月は寒くなっていくことや、空気が乾燥していくことからも、ウイルスが下に落ちるよりも浮遊している時間が長くなるとされる。そうであれば、感染する確率は上昇することが考えられるので、感染が再拡大することを想定しながら、自分の身を守ることを最優先にした方がよいと思われる。
もう2年近くもこうしたことを繰り返してきたが、それで経験値は上がったはずである。今後、Go Toトラベルが再開したとしても、二の轍を踏まないように、注意しながら、コロナと共存しながらリカバリーを進めていくことが今は一番大事ではないだろうか。