kennyheadway's thinking

こちらは日々思うこと、COVID-19について思うこと述べていくことになりそうかな。

FCI NY (YouTube)から学べること (8) 物流を動かせ!

新型コロナウイルスの影響は、医療だけではなく物流にも影響を及ぼしているそうである。物が無い状態が続いているようである。入港できない貨物船が洋上で待機して未だに荷物が積み下ろされない状況はすぐには改善はできないものの、人が仕事に復帰できるよう状況が改善されることをただ臨むばかりである。

アメリカ物流の遅延 品不足が年末商戦に影響も (2021/10/3)www.youtube.com

新型コロナウイルスの影響で物流の遅延が深刻化しています。全米の小売店で商品の品薄が見られており、年末商戦への影響も心配されています。
品薄状態となっているのは食品からコンピュータまで幅広く、一部の地域では日用品のパニック買いが起きたパンデミック初期のような深刻さだということです。会員制倉庫型卸売りのコストコでは、在庫を懸念して再びトイレットペーパーの購入個数制限を設けています。新型コロナウイルス、デルタ株によるアジア経済の打撃で生産量が激減していることが、一つの要因とみられています。ムーディーズ・アナリティックスのチーフエコノミスト、マーク・ザンディ氏は「クリスマスのプレゼントを今から買い始めた方がいいでしょう。配達に時間がかかる可能性があります。」と語りました。

また、流通システム全般の人手不足が深刻な問題となっています。港や運送業で働く人が不足し、貨物の積み下ろしが滞り、多くの貨物船が港に入れず、沖で停泊している状況です。 ABCニュースの記者は「注文したソファや早めに買ったホリデーギフトは、ここで滞っているかもしれません。ロサンゼルス港からロングビーチ港の間で100隻近くの貨物船が入港待ちしています。」と報じました。コロナ禍で巣ごもり需要が引き続き好調の中、ウォルマートやターゲットなど大手小売店は、貨物船をチャーターして商品の品薄回避を試みています。こうした事態は東海岸の港でも起きていて、主要な港での混雑は来年のはじめまで続くとみられています。

 

仕事柄、半導体製品(電子部品)を入手して機能試作など行っているが、7月から雲行きが怪しくなってきている。この話は別ブログでも述べているが、コロナ渦でロックダウン、工場生産がストップなど、悪循環の結果が今を物語っているように思う。電子部品だけに目がいってしまいがちであるが、このニュースでは生活必需品や通常販売されているものにまで影響を及ぼしていることがわかる。日本では憲法上ロックダウンはできないはずである(それで緊急事態宣言で自粛をお願いしているのは仕方がないことだが)。仮にロックダウンが行われれば、アメリカと同様に工場での操業が止まってしまい、物が市場に出てこない悪循環になってしまうことも想定される。

 

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出典:OurWorldinData COVID-19 stringency index

OurWorldInDataのStringency Index (厳格度指数)によると、日本はロックダウンしていないので最大でも50%程度であるのに対して、アメリカでは昨年は継続的に60~70%であった。2021年2月頃からワクチン接種が始まったのであろうか、厳格度指数が下がってきたがそれでも日本と同等であるか、直近では再び上昇している。

感染者数が増加すると規制を加えて増加を抑制する効果はあるものの、応急処置的な対応に過ぎない。規制により経済活動が止まってしまうと、それを現状に戻すまでには大きなエネルギーを要する。アメリカや他国で起こっていることを共有しながら日本国内でも、コロナと共存するスタンスを取ることを考えていくことが大事になっていくであろう。