kennyheadway's thinking

こちらは日々思うこと、COVID-19について思うこと述べていくことになりそうかな。

モデルナ社のワクチンの接種について

最近にぎわっているニュースとして、モデルナ社のmRNAワクチンの若年層の接種見合わせである。スウェーデンデンマークでそうした動きがあり、フィンランドでも同様なニュースが報道されている。理由があるからこうした動きがあるわけだが、こうした海外の動向は常に見ておいた方がよいと思う。もちろん日本の動向は身近に知ることができるが、いろいろな情報を判断して、現時点で最大公約数的に何が答えなのか(解なのか)、自身で考えていくことが必要ではないだろうか?

www.bloomberg.co.jp

経済ニュース的には、これで株価が下がったとかいろいろあるわけであるが、心筋炎のリスクが挙げられている。

www.jiji.com

jp.reuters.com

日本語化されたニュースは、概要的な内容にしか聞こえてこないが、英語になると情報量は多くなる。たとえば検索キーワードをmoderna, young, suspendと並べるとヒットする。

www.euronews.com

ここでも、日本の報道と同じ内容が報道されていた。

モデナ社の広報担当者は、デンマークスウェーデンの規制当局が、心筋炎や心膜炎のリスクが稀にあるとして、若年層へのワクチンの使用を中止する決定をしたことを認識しているとEメールで述べている。

「心筋炎や心膜炎は一般的に軽度であり、標準的な治療と休養により短期間で回復する傾向があります。COVID-19に感染した場合、心筋炎のリスクが大幅に増加するため、ワクチン接種が最善の防御策となる」と述べている。

さらには、以下のようなことも述べられていた。

まだ査読を受けていない米国のある研究によると、20歳未満の若い男性がCOVID-19に感染して心筋炎を発症する確率は、ワクチンを接種した人に比べて最大で6倍になるという。

デンマークは、12~17歳の人にはファイザー社/バイオンテック社のワクチンを主に使用しているが、18歳以下の人には「予防原則」に基づいてModernaワクチンの接種を一時停止することを決定したという。

一歩踏み込んだ内容からも、若年層のワクチン接種の有用性はあるものの、リスクを勘案して接種を見合わせたことがよいということが伺える。

 

mRNAワクチンとしては、ファイザー社のものもあるが、両者の違いは、mRNAの中身もそうかもしれないがこれはモデルナ社のものは筆者は情報が開示されているかどうかは掌握できていない。ただ接種する用量が異なることは知っている。モデルナ社は100マイクログラムであるのに対し、ファイザー社は30マイクログラムである。

日本国内でも、発熱などの副反応はファイザー社よりもモデルナ社の方が比較的多い報道がされている。最近YouTubeを見て気になった3つの話として、心筋炎の話を述べた。

kennyheadway.hateblo.jp

この話では、実験動物によって真意をはっきりさせるためにわざと心筋炎が発症するかのように、ワクチンを筋肉注射の他に静脈内に注射した。しかも容量は体重比として1,000倍程度の用量である。打ち所が悪いと心筋炎になってしまうのかと連想してしまうが、この結果だけでは若年層とそうでない層との違いについては述べられていない。

mRNAワクチンのほかにウイルスベクターワクチンとして、アストラゼネカ社のものが承認されて、日本国内では40歳以上に適用としている。これも心筋炎リスクとの勘案で年齢を制限しているところがある。

中和抗体の生成については、モデルナ社のものがファイザー社のそれよりも多いことが示されている。以前にも述べたが、論文から多いことが示されているが、筆者はmRNAの量が多い分そういう結果になるのではないかと思っている。

kennyheadway.hateblo.jp

良薬口に苦しとおいそれとは言えないが、現時点での知見、これから出てくる知見、最新の正しい知識によって、何がいいのかを判断することが必要だと日々思う。