第6波は来るのか来ないのか?
第6波が来るといわれているが、先日東京新聞(10/31)より『ゲノム変異、修復困難で死滅? コロナ第5波収束の一因か』をはじめ、一斉に報道された。夕刊フジ(11/2)では以下のように報道されていた。
新型コロナウイルスの流行「第5波」の収束には、流行を引き起こしたデルタ株でゲノム(全遺伝情報)の変異を修復する酵素が変化し、働きが落ちたことが影響した可能性があるとの研究結果を国立遺伝学研究所と新潟大のチームがまとめた。
8月下旬のピーク前にはほとんどのウイルスが酵素の変化したタイプに置き換わっていた。このウイルスではゲノム全体に変異が蓄積しており、同研究所の井ノ上逸朗教授は「修復が追いつかず死滅していったのではないか」と指摘する。
研究は10月に開かれた日本人類遺伝学会で発表した。
この酵素は「nsp14」。ウイルスは増殖する際にゲノムを複製するが時々ミスが起きて変異が生じる。変異が積み重なるとやがて増殖できなくなるが、nsp14が修復すれば防げる。
チームは、国立感染症研究所が公開する国内で検出した新型コロナのゲノムデータを分析。第5波では、nsp14に関わる遺伝子が変化したウイルスの割合が感染拡大とともに増え、ピークの前から収束までの間は、感染者のほぼ全てを占めていた。昨秋から今年3月ごろまでの「第3波」でも同様の傾向が確認できた。
nsp14の遺伝子が変化したウイルスでは、ゲノムの変異が通常の10~20倍あった。
チームは、人間の体内でウイルスに変異を起こして壊す「APOBEC」という酵素がnsp14を変化させたと推測。東アジアやオセアニアではこの酵素の働きが特に活発な人が多いという。
日刊ゲンダイ(11/3)でも、以下のように「死滅説」や「風邪化説」などと、はやくも終焉を思わせてくれることを書いてくれている。
デルタ変異株で全遺伝子情報の修復を司る酵素nsp14が変異に対して修復が追い付かずウイルスが死滅してしまったという内容である。新型コロナウイルス感染症を通して、パンデミックはどういったものかいろいろと知ることができたが、デルタ変異株の後の変異株が出現しない、とはいってもAY.4系統といわれる孫株が一部で蔓延しているが、この後はどのようになるのかと気にしていたが、今のところデルタ変異株よりも感染力が強い変異株は確認されていない。
もし終息して第6波が来ないであろうと楽観的に考えるとすれば、インドやインドネシアのケースになるかと思う。
インドとインドネシアはデルタ株の蔓延を通り越すと感染者数は減少して直近でも低い水準の感染者数で推移している。
一方、デルタ株の蔓延を通り越したとしても、イギリスのように、感染者数が減少しないままでいると、潜在的に蔓延する原因を持っているのだから、第6波が発生するかもしれないという考え方ができるかもしれない。
修復酵素nsp14が変異を修復するために追い付けなく、ウイルス自体が死滅してしまうというこの話は、数日経過して知った。第5波が急激に減少した説ではないのではないかとも言われ始めている。
まだ11月が始まったばかりであるが、さむくなるとどうか、日刊ゲンダイが先日記事を出している。
昨年と違って、ワクチン接種をしている(とはいっても、抗体は徐々に減ってしまっているが、無いよりある方がましであると考えた方が良いかな)状況もあいまって、そんなにはひどくならないのではないかと思うが、マスク、手洗など、気を付けることは気を付けて感染しないように心がけて日々を送るのはしばらく続きそうだ。