全国の新規感染者の状況 (2021/11/15)
土日はお休みしました。
新規感染者数もだいぶ減少してきた。この1週間は人口10万人当たりの感染者数が1人ということである。東京都では11/14の感染者が22人で先週の11/7は21人で1名増えたと報道されているが、これが増え始める兆候というには判断材料が乏しいのでしばらく様子を見た方が良いだろう。
療養者数も減少傾向は続いている。新規感染者数の減少は先週比0.1人に対して療養者数は0.4人である。新規感染者数が増加に転じても1、2週間は療養者数の数字は減少するであろうが、どこが底なのかは今後よく観察していくとよいと思う。
新規感染者数、重症者数と死亡者数こちらの関係は以下のグラフを見ての通り、ようやく低い水準になってきたといえる。重症者数は11/13現在で85名であるが、1週間後、2週間後はさらに低くなることを臨んでいる。
第6波が来るといわれている。来ることを想定して備えておいた方がよいとは思うもののまだ実感が乏しい。今想定していることは以下の通り。
- 昨年の状況は今年の状況を考察するには参考にならないかもしれない。今年は感染者数が少ない状況で逃げ切れることができるかもしれないが、複数の要因が重なってある時点から増加に転じる可能性がある。時期的には12月下旬を想定している。このころはワクチン接種率も飽和して高止まりするが、諸外国の例をみるとワクチン接種率の高止まりの時点を機に増加に転じる傾向があると思っている。
- 新たに懸念される変異株は現時点では出現していないようだが、デルタ株は蔓延しているようだ。世界をみるとデルタ株が優位であり、それの孫株といわれる系統A.4.2が確認されている国がある。今後蔓延するのであればデルタ株が再来すると思った方が良い。
- 気温が下がって湿度が下がってくると窓を開けなくなり換気が不十分になるので空気感染のリスクが上がってくる。密な空間ができてしまうとクラスターが発生して感染者数が増加する可能性がある。
- コロナワクチンの効力が完全接種(2回接種)後、6か月程度経過すると抗体量が減少し効力がなくなってくる。65歳以上の高齢者は早い人で6か月をすでに経過しているが、高齢者はリスクが高いという観点からも、高齢者の重症化が懸念される。
- 感染者数が増加しそれに伴って療養者数も増加する傾向はあるものの、第5波で医用され始めた抗体カクテル療法の他に年末には抗ウイルス薬が特別承認される予定である。特別承認され使用され始めるのが先なのか、感染者数が増え始めて病床が不足して混乱する状況が先なのかは分かり兼ねるが、第5波ほど見にくい状況人はならないと思う。