kennyheadway's thinking

こちらは日々思うこと、COVID-19について思うこと述べていくことになりそうかな。

韓国の感染状況。ワクチン効果がなくなった?寒くなってきたから?

隣国である韓国は最近感染者数が増加している。とはいうものの、日本の第5波ほどの感染者数ではない。11月18日の新規感染者数は3,292人と発表されている。韓国は人口が5,178万人(2020年、Google)とのことでこの数に2.5をかけると対人口比で日本と同じになる。3,292人に2.5をかけると8,230人となるが、結構多い数である。

今回は韓国の現状をグラフと共に述べてみようと思う。まずは、Our World in Dataで、日本と韓国で比較をしてみよう。新規感染者数と死亡者数を人口100万人あたりで示しているが、日本の今年の8月のピークほど大きな数ではない。もともと韓国は感染を封じ込めてそれほど数が多くなかったのが通常であり、直近の増加がそれに比べると目立つのもうなずける。

気になることは、韓国の感染者数の上昇と死亡者数の上昇が日本の第5波の時よりも死亡者数が多いことである。日本では第5波は大きかったが死亡者数はワクチン接種で比較的大きな数にはならなかったが、韓国では増えている。これは後でワクチン接種率の推移についても見てみよう。

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出典:OurWorldInData COVID-19

 

感染の拡大傾向を見る指標に実行再生産数があるが、日本は現時点では1を超えていないが韓国は直近では1を超えているようであるが、それほど大きな数ではなさそうだ。日本は9/21と10/1に0.43まで下がったが、11/9の時点では0.75まで上昇している。韓国は11/9で1.06であるがしばらく様子見をした方がよい。だんだん寒くなっているし、日本の上昇トレンドは織り込んだ方がよいかもしれない。

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出典:Our World in Data

ワクチン接種率(2回とも接種した接種率)は、韓国の方が若干多い数であるが、接種開始は日本と韓国は同じ時期に始まっている。新規感染者数と死亡者数の関係から、日本では第5波ではワクチンの効果が比較的あったかもしれないが、韓国の今はワクチンの効果がなくなり始めているのかもしれない。

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出典:Our World in Data

厳格度指数は、現時点では韓国が40程度、日本は48程度である。日本はこれまで最大でも50程度であるのに対して、韓国は上下の振れ幅が大きい。日本の1年前は確かgo to travelとかで規制も多くなかったと思うが、その状況だと40より下になっている。

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出典:Our World in Data

 

今週初めに第6波はさほど心配ないのではないかと述べてしまったが、隣国の状況を見ると、ワクチンのブースター接種など対策を早めにやっていかないと大変な状況になるのかなと心配してしまう。あと寒い時期の感染拡大という状況は欧州でも最近報道されるようになったが、注意していくことが必須である。