kennyheadway's thinking

こちらは日々思うこと、COVID-19について思うこと述べていくことになりそうかな。

オミクロン株の症状はどのように見積ろうか。デルタ株とくらべてなにかわかることがあるか?

オミクロン株は従来の株よりも感染力が高いといわれている。感染して症状がどうなのかという情報は限定的であり情報を見極めて判断する必要があると思われる。

いくつかのニュースソースでは、重い症状であるという話は聞こえてこない。

www.bbc.com

jp.reuters.com

ただ、これらの情報はタイトルだけではその真意は分かりかねる。患者の年齢層はどうなのか、感染が分かったのはどのレベルなのか、もっと踏み込んでいえばPCR検査のサイクル数はいくつなのかとか、知りたいことはいくつも出てくる。

 

どうも簡単に「軽症」なのかどうかは決めつけるのはよろしくないようである。

www.bloomberg.co.jp

この記事の中には以下3点言及されている。

  • 現在の感染者は若者や低リスクグループが中心だが、感染が拡大すれば状況が変わり得る
  • オミクロン感染者はまだ感染から日が浅いが、2週目以降に重篤な症状が出てくる可能性がある
  • ワクチン接種や過去の感染が現在の患者の重症化を防いでいる可能性があるが、こうした条件を満たさない人もいる

どれもその通りである。個人差があるわけで持っているリスクの度合いも人それぞれ異なる。したがって、軽症かもしれないが、情報が集まってこないとどういうものか判断できないのでしばらく様子を見ましょうということである。

 

 

デルタ株とくらべてどうなのか?

比較対象として理解しやすいことを考えれば、デルタ株と比べとどうなのかということである。

オミクロン対デルタ。突然変異の数が多ければより意地悪なCovid-19ウイルスになるとは限らない (2021/11/30, CNN)

edition.cnn.com

オミクロン変異株には50の変異があり、そのうち32はスパイクたんぱく質にある。スパイクたんぱく質とは、ウイルスの表面を覆う棍棒状の構造体で、ウイルスが人間の細胞に感染するために付着するのに使用される。
しかし、デルタ型には独自の恐るべき変異があり、これまでに見られたウイルスの中で最悪のバージョンとなっている。デルタウイルスは、例えばベータウイルスのように、ワクチンの効果を逃れることができるような突然変異を持つ、より心配なタイプのウイルスと入れ替わって、集団の中を駆け巡ります。

「これらの変化が全体として、このウイルスにとって重要なことにどのような影響を与えるかは、まだよくわかっていません」とギャリーは言う。
しかし、オミクロン・バージョンをデルタ・バージョンよりも感染力が強くなるような重要な変異はあまり見当たらないという。
「伝達性に影響を与えるようなものは、つまり、デルタに比べて本当に強いアドバンテージを与えるようなものは見当たりません」と彼は言います。
「それが大きな問題なんだ。デルタを持つ集団に入ったときに、競争に勝てるのか、勝てないのか、ということです」。
他の遺伝学の専門家も、オミクロンはデルタの伝染力を高めるのに役立ったいくつかの変化を持ち合わせていないと指摘しています。

この記事の一部を読むには、デルタ株ほど狂暴なものではないと言っている。

 

オミクロンとデルタ COVID-19変異株。もう一つのワクチンは必要か? (2021/12/1 Prevention)

www.prevention.com

オミクロンもデルタも、COVID-19の原因ウイルスであるオリジナルのSARS-CoV-2の亜種である。「このウイルスは、新しい人に感染するたびに、何百万回も増殖します。ヴァンダービルト大学医学部教授で、感染症の専門家であるウィリアム・シャフナー医学博士は、「このウイルスは、新しい人に感染するたびに、何百万回も増殖するので、突然変異する機会がある」と説明します。と説明しています。「このような突然変異が起こると、時折、変種が発生します」。

CDCによると、デルタ型はこれまでのCOVID-19型の2倍以上の感染力があり、ワクチンを接種していない人にはこれまでの型よりも重症化する可能性があるとのことです。

オミクロン変異株は、WHOによると「多数の変異」があり、以前にCOVID-19に感染したことのある人に再感染する可能性が高いと思われます。「これらの変異の多くは、ウイルスが体内の細胞に侵入して病気になるための重要な部分であるスパイクタンパクに関係しています」とシャフナー博士は言います。しかし、今のところ不明なのは、オミクロンがデルタと同程度の感染力を持つのか、あるいはデルタよりも感染力が強いのかということです。

感染力はオミクロン株がデルタ株より強いかどうかは不明のようである。現在のワクチンが有効かどうかについては次のように述べられている。

現在のCOVIDワクチンはオミクロンに対して有効なのか?
これも大きな疑問符です。ルッソ博士によれば、「オミクロンはベータ、ガンマと同じような変異を持っており、ワクチンに対してより抵抗性があります」。これは気になるところで、Moderna社のCEOがFinancial Timesに対して、既存のワクチンはオミクロンにはあまり効果がないかもしれないと予測したのもそのためかもしれないと言います。

Moderna社のCEOであるStéphane Bancel氏は、「Delta(の亜種)と同じレベルの効果が得られる世界はないと思います」と述べています。氏はまた、有効性が「著しく低下」すると予測しています。「データを待たなければならないので、どの程度かはわかりませんが」と彼は言います。しかし、私が話を聞いた科学者たちは皆、"これは良くないだろう "と言っています」と述べています。

免疫回避の特徴をもつ変異株と同じ変異がオミクロン株にあることからワクチンの有効性が低いと言っているようである。これもまだ情報が少ないため、今ははっきりとしたことが言えないようだ。

 

今書いていることが、明日は違ったことになるかもしれないが、ひとまず書き続けている。ここ2週間は情報をアップデートしながら、12月中旬になれば何らかのファクトが出てくると期待しつつ今日の内容は終わりにしたいと思う。

 

 

https://www.prevention.com/health/a38400888/omicron-vs-delta-covid-19-variant-comparison/