全国の新規感染者の状況 (2021/12/27)
オミクロン株の市中感染が相次いで報告されている。そうした中、全国の新規感染者数は増加傾向である。
1週間平均で増加数がプラス0.55人とのことで、先週のプラス0.21人から倍加している。現時点でどの株が増えているのかははっきりとした数字は聞こえてこないが、感染力が強いオミクロン株は今後優勢になって1カ月もすればすべて入れ替わるのではないかと推測する。
療養者数も増加傾向であるが、まだ微増といえるレベル。
これまでの2年間の経緯を見ても増えてきたという感じはまだそう見えないかもしれないが、今後じわじわと増えていくことは想定して行動していこう。
大寒(二十四季節)は2022年1月20日とのことであるが、今日はかなり冷え込んで雪が降っている。こんなに寒くなると、換気をしようと心がけていても窓を開けることが億劫になる。室内空間が密になっていなければ感染リスクは少なくなると見積もったとしても、新株の感染力が強いということは、いくら寒いといっても換気は定期的に心がけていく必要がある。
市中感染がこれだけ起こると、外から知らないうちにもう入ってきていくら水際対策といっても効果が無いように思えてしまう。知らぬ間に感染してしまうというのは添えだけ感染力が強いことに他ならないが、どの程度感染力が強いのかという研究報告がTwitterでツイートされていた。東京大学医科学研究所システムウイルス学分野の佐藤圭先生らは、統計解析の結果、オミクロン株はデルタ株よりも3〜5倍以上感染力が強いことを明らかにした。プレプリントは近日中に閲覧できるとのことであるが、これだけ感染力が強いとなると、ヒトと接触することが当面必要最低限ということが続きそうである。
1週間後はそんなに増えるとは想定していないが、2週間後からじわじわと増えてくることに注意した方がいいと思っている。飲み薬は12月24日に緊急承認されたが、まだ数が多く出回ってないかもしれない。でもワクチン、抗体カクテル療法と予防の手段が新たに加わったことは少なくとも不安材料を一つ消してくれると楽観的に思い賢く畏れていこうと思う。
Our World in Dataによるオミクロン株の占有率を12月24日現在のものを示す。かなり真っ赤になってきた。
12月22日は先週末掲載したとおり下図であったが、かなりどこもかしこも広まってきているようだ。
ただし、これはサンプル数がそれほど多くはないようなので、目安として認識されたい。