全国の療養者の状況 (2022/1/18)
対人口10万人当たりの療養者数は先週から大幅に増加した。
先週の状況(2022/1/7の新規感染者数:6,203人)
今週の状況(2022/1/14の新規感染者数:22,042人)
この急激な変化はかなり感染が早く広まったことを言っているようなものである。
第5波の状況はどうかといえば、単純に比較はできないが1/7および1/14の新規感染者数(NHKのデータ)はそれぞれ、6,203人、22,042人なのでそれに近い時期を探ってみると、7/27の7,670人と8/17の20,105人である。
参考:第5波(2021/7/27の新規感染者数:7,670人)
参考:第5波(2021/8/17の新規感染者数:20,105人)
新規感染者数と療養者数については、第5波よりも療養者数が多くないことがわかる。
新規感染者数が2万人程度で、第5波の上昇時には人口10万人当たり132.8人の療養者がいたことに対して、第6波の上昇している1/14の時点で人口10万人当たり36.1人の療養者がいることを単純比較すれば1/4の数(132.8÷36.1=3.678)である。
デルタ株よりもオミクロン株は実効再生産数が4倍程といわれているが、療養度合いは1/4と言っていいかどうかわからないが、第5波よりひどくはなっていないということが少なからずいえるかもしれない。ただ第5波はワクチン接種最中の状況で、第6波は2回ワクチン接種したが抗体量が低下している状況でもあるので、数字的にはそうであるが意味づけについては慎重に考えないといけない。
新規感染者数と死者数の推移は以下の通り。
重症者数と死者数の推移は以下の通り。
第5波と第6波をクローズアップすると以下の通りになる。
重症者数、死者数は第5波のそれよりも少ないことは示されている。ただし、感染者が多くなれば、保健所の業務が既に対応しきれなくなってしまい、そうしたことで軽く済む状況が重症化して重篤な状況になることを懸念してしまう。自宅療養者も多くなっているようなので、第5波のようにフォローしきれなく療養者の命を奪ってしまうことだけは避けてほしい。