kennyheadway's thinking

こちらは日々思うこと、COVID-19について思うこと述べていくことになりそうかな。

ステルスオミクロン

もうオミクロン株の亜種が出てきたというニュースがちらほら聞こえてきた。中にはステルスオミクロンなる国立感染研究所のオミクロン株についての報告は詳細に以下にまとめられているが、この中で、亜種が3つあると報告されていた。

www.niid.go.jp

オミクロン株について

  オミクロン株は基準株と比較し、スパイクタンパク質に30か所程度のアミノ酸置換(以下、便宜的に「変異」と呼ぶ。)を有し、3か所の小欠損と1か所の挿入部位を持つ特徴がある。このうち15か所程度の変異は受容体結合部位(Receptor binding protein (RBD); residues 319-541)に存在する(ECDC. Threat Assessment Brief)。各変異等の詳細については第3報を参照されたい。
下位系統としてBA.1系統、BA.2系統、BA.3系統が位置付けられており、現在の世界的な主流はBA.1系統である。国内での検出もほとんどがBA.1系統であるが、検疫ではインド、フィリピンに渡航歴がある者からBA.2系統が検出されている。国外では、デンマーク、フィリピン、インド等でBA.2系統が占める割合が増加している。BA.2系統は、BA.1系統よりも変異の箇所が少なく、BA.1系統でスパイクタンパク質に見られる欠失箇所(del69/70, del143/145, del212等)がない。一部の国では、これらのスパイクタンパク質の欠失箇所をPCR検査で検出する(S gene target failure (SGTF)と呼ばれる)ことでオミクロン株の代替指標としている場合もある。国内では、PCR検査によるL452R陰性をオミクロン株のスクリーニング方法として用いているが、BA.2もL452R陰性となるため検出可能である。現状では、BA.2の感染例に関する疫学的情報は限定的である。

系統で示すと、本家はB.1.1.529系統というがその派生となる亜種に、BA.1系統、BA.2系統、BA.3系統と分類されている。いま懸念されているのがBA.2系統でBA.1系統よりも感染力が2倍ほど高いという見方をしている。

news.tv-asahi.co.jp

佐藤准教授は、日本でも今後ウイルスが『BA.2』に置き換わり得るとしたうえで、次のように指摘します。
東京大学医科学研究所・佐藤佳准教授:「第6波は最後ではない。第7波という形でいったん落ち着いてから次が来るのか。第6波にかぶさった形で『BA.2』が、もう日本に入ってきている。それが感染の山の伸びに関わってくるのかはわからない。世界的には『BA.1』の次に『BA.2』が来ているので、第6波では終らない」

1月19日までに空港検疫でオミクロン株の陽性が確認されたゲノム解析の結果です。1826例のうち『BA.1』、日本で広がっているオミクロン株が1626例。『BA.2』、オミクロン株の亜種は198例と約11%の人から確認されています。

佐藤佳准教授による統計データの解析によりますと、『BA.1』はデルタ株の2〜5倍の感染力、『BA.2』は『BA.1』の2倍近くの感染力で、今後、世界の主流になることは、十分にあり得る」といいます。

 

私は早ければ1月終りに第6波のピークが訪れて終息するとずっと思ってきたが、亜種 BA.2の話を聞いてしまったら、ちょっとそれどころではないなと考えを改めなければいけないと思った。

前から気になっていたのはフランスの感染者数がかなり高いところにあることだ。亜種が影響しているかどうかは不明であるけれど、減る傾向が無いのはとても気がかりだ。

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出典:OurWorldInData COVID-19 人口100万人当たりの新規感染者数 (2022/1/24)

現時点では感染力が高いことは言及されているが、危険性が高いものかどうかはわかっていないようだ。

kennyheadway.hatenablog.com

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