kennyheadway's thinking

こちらは日々思うこと、COVID-19について思うこと述べていくことになりそうかな。

全国の療養者の状況(2022/11/09)

全国の療養者の状況は、増加がはっきりしてきたようだ。

アメリカ合衆国では、11月8日は中間選挙の日で日本時間の正午頃には結果が明らかになってくると想定される。報道でもあるように民主党は苦戦し共和党が増えるとよく言われているが、おそらく報道の通りになってくるのではないかと思っている。これが一つのターニングポイントとなって、コロナの話も何か大きなニュースが出てきそうな予感がする。

本題に戻ると、緯度が高い地域や内陸で療養者が多い状況が明らかになってきた。新規感染者数と死者数は上昇傾向がグラフからもはっきりしてきた。

重症者数も増加傾向に転じているようだ。

 

これを2020年からの経緯で見ると今回の増加する傾向は第7波と同じように早そうな感じがする。

ついでに、重症者と死者数を同じように表してみた。

 

最近気になったニュースは、以下のコンテンツである。

www.nikkan-gendai.com

発表された論文誌の要旨は以下の通り。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な大流行により、この病気に対するワクチンの開発が急速に進んでいる。国際的なワクチン接種プログラムの成功にもかかわらず,ワクチン接種後の有害事象とそのメカニズムはまだ十分に理解されていない.本稿では,COVID-19ワクチンの2回目接種後に死亡した4症例について,剖検で明らかな原因が特定されなかったことを報告する.RNAシーケンスを用いて、ワクチン接種後の症例と失血や絞扼感で死亡した対照群との間で差次的に発現していた遺伝子を同定した。ワクチン接種後の症例では、対照群と比較して、390の遺伝子が発現を増加させ、115の遺伝子が発現を減少させることが判明した。重要なのは、好中球の脱顆粒とサイトカインシグナルに関わる遺伝子がアップレギュレートされていたことである。この結果は、ワクチン接種後に免疫調節異常が発生したことを示唆している。ワクチン接種後に40℃を超える異常高熱が生じた場合には,解熱剤を使用しても十分な観察と注意が必要であろう.

www.frontiersin.org

ワクチン接種後に死亡例がニュースになっているが、かなり核心的なことを説明しているように思う。ワクチンで生成されたスパイク蛋白質が体内に存在するとそれを対峙する抗体が体内で生成されて、それが本当にウイルスに感染したときに防波堤の役割を担うとされている。ただサイトカインストーム、免疫が過剰に働いてウイルスをやっつけるのだけではなく、自分自身の体をも攻撃してしまうということはまれに起こるとされているので、これを回避できればワクチンによるリスクを下げることができるのではないかと思ったところだ。この論文の考察では、以下のようにも述べられている。

今回報告した症例がこれらの条件を満たしているかどうかは知る由もないが、RNA配列解析の結果、ワクチン接種後にサイトカインの異常分泌、おそらくサイトカインストームが起こり、SIRS(Systemic Inflammatory Reaponse Syndrom:全身性炎症反応症候群) となり死亡した可能性が示唆された。SIRSは,発熱38.0℃以上または低体温36.0℃未満,頻脈90拍/分以上,頻呼吸20回/分以上,白血球12×10^9/L以上または白血球4×10^9/L未満のうち少なくとも2つを満たすものと定義されている。SIRSは、感染症、外傷、手術、虚血など様々な要因で引き起こされます。COVID-19感染によりSIRSが発生することが報告されている。COVID-19のワクチン接種は,擬似的なCOVID-19感染に相当する。したがって,ワクチン接種がSIRSを誘発する可能性がある。今回の4名では,1回目のワクチン接種で免疫機能が感作され,2回目のワクチン接種でSIRSを発症しやすくなったと推測される。一方,これらの被害者はワクチン接種によりSIRSを発症しやすい体質であった可能性もある。しかし,今回の結果は,この異常なサイトカイン反応の主因が何であるかを示してはいない。一塩基多型の解析など、さらなる研究が必要である。重要なことは、ワクチン接種が感染拡大を防ぐために不可欠であることに変わりはなく、これらの症例だけを根拠に危険視することではない。ワクチン接種に伴う重篤な有害事象の原因となる危険因子を特定するための追加研究が必要である。

サイトカインストームを起こさないための知恵が必要かと思ったところだ。