kennyheadway's thinking

こちらは日々思うこと、COVID-19について思うこと述べていくことになりそうかな。

だいぶ落ち着いてきたかな

データを自分で加工してフラフ化すると、いろいろな傾向を見ることができる。新規感染者数にしてみれば、だいぶ落ち着いてきたと思う。

f:id:KennyHeadway:20210924072432p:plain

新規感染者数は、9/20現在で、移動平均値で3,431.7人。死亡者数については48.7人。移動平均は前後3日の移動平均の値を取っている。

重症者数は9/22現在で1,273人である。重症者数は新規感染者数や死亡者数のようにギザギザないので移動平均ではなくその日の値を見ている。

f:id:KennyHeadway:20210924072658p:plain

ついでに、最大値を1で正規化したグラフで見ると、以下のようになる。この最大値は移動平均での値でなく、実の値で縦軸を決めている。

f:id:KennyHeadway:20210924073021p:plain

出典:NHK特設サイト(新規感染者数、死者数)、厚生労働省(重症者数)

正規化したグラフで、

  • 新規感染者数(移動平均値)はピークから見ると13%程度のレベルになっている。
  • 重症者数は57%程度で、第4波のピークと同等。まだまだ時間を要するだろう。
  • 死者数はピーク値が修正報告などでピョンと最大値が1となっていて普通でないのは仕方がないが(とりあえずこう説明してお断りしておこう)、ピーク値からすれば2割程度のレベル。

正規化したグラフで思ったことは、

  • 波を比べると、第5波では新規感染者数の割には死者数が少ない。これはよく言えばリスクの高い高齢者から先行ワクチン接種した効果があるように思える。
  • 新規感染者数の第3波、第4波の後の底を見てみると、第5波の後も限りなくゼロまで行くのではなく、0と0.1の間程度(人数にすると1,500人程度かな)になるのかな。
  • 新規感染者数は9月最終日で最大値の10%レベルを下回るかもしれないが、重症者数は半分を下回る程度か。
  • 重症者数については第4波よりも第5波の方が大きいけれど、上昇傾向と下降傾向は第4波よりも早い。これはデルタ株の感染スピードが速かったことで上昇傾向が早くなったと思う。また下降傾向が早くなったのは、第4波よりも治療方法の選択肢が多くなったこと?標準的な治療方法が確立されたこと?

9月終りには、おそらく緊急事態宣言を解除する動きになるだろう。そのあとの行動にしても、同じことを繰り返してまた新規感染者が増えていく。じゃあまた緊急事態宣言を出して自粛しよう。こうしたことを繰り返しても意味がないってみんな思ってるんじゃないだろうか?

集団免疫については、昨年の見立てであれば、COVID-19の基本再生産数を2.5と見積もって、1ー(1÷2.5)=0.6で60%の人がワクチン接種で抗体ができていけば成り立つというストーリーだったかもしれない。でもデルタ株にしてみれば基本再生産数が8~9とのことで、1ー(1÷8~9)=87.5~88.8%となるので、これは現実的ではない。

現実的なことを考えれば、年末か来年初めには抗ウイルス薬が緊急承認される予定。薬の値段はわからないけれど。インフルエンザと同じように治療できれば、だいぶ変わってくるのではないだろうか?そうしたところにひとつは期待している。