kennyheadway's thinking

こちらは日々思うこと、COVID-19について思うこと述べていくことになりそうかな。

最近気になったYouTube動画を3つ

新型コロナウイルス感染症について、情報をいろいろと収集してきた。YouTubeでも内容を時折確信しているが、気になっていることを応えてくれる動画がいくつかあったので、以下に述べたいと思う。今回はコンテンツの内容からして文字だけにしようと思っている。長い文字だらけで苦痛になるかもしれないが、文字に埋め込んだリンクをクリックしてYouTubeを視聴したり、PDFを閲覧いただくことも可能である。

心筋炎を発症する原因の話

新型コロナウイルス感染症に罹患する場合、あるいは新型コロナウイルス感染症を予防するワクチンを接種した場合、頻度は少ないとされるが心筋炎になる場合があると報告されていることは前から気になっていた。(続)新型コロナは玉手箱?マウス実験で心筋炎確認との論文/犬房春彦(ルイ・パストゥール医学研究センター/医師・医学博士)では、マウスを使った実験で、ファイザー社製のCOVID-19ワクチンを筋肉注射した場合と静脈注射した場合についてどのようになるかを検証した論文を紹介していた。

論文は、『(DeepL翻訳)コロナウイルス感染症2019(COVID-19)mRNAワクチンをマウスモデルに静脈注射すると、急性心筋炎を引き起こす可能性がある 』を引用していたが、筋肉注射よりも静脈注射すると心筋炎を起こすことを示唆した結果が示されていた。マウスに接種したワクチンのmRNA量は、体重1グラム当たり0.5マイクログラムとのことである。マウスといえば体重が20~30グラムと見積もれば、10~15マイクログラムで、ヒトにそれを適用すれば過剰摂取過ぎる量である。一般成人の体重を50~60キログラムでmRNAは30マイクログラムなので、体重1キログラム当たりにすれば0.5~0.6マイクログラム、1グラムに換算すれば1/1,000になるので、0.0005~0.0006マイクログラムとなるので、量的にはとても小さい量になる。

この論文のDiscussionには、以下のように述べられていた(DeepL翻訳)。

雌雄のBalb/cマウスモデルにおいて、COVID-19 mRNAワクチンを筋肉内投与ではなく静脈内投与したところ、注射後2日以内に血清トロポニンの上昇、心筋細胞の変性、ネクローシスアポトーシスの両方の変化、単核細胞の隣接炎症浸潤、間質性浮腫、内臓心膜の石灰化を伴う多巣性心筋炎が急速に発症した。さらに、IL-1β、IFN-β、IL-6、TNF-αの発現量は、IV群では注射後1日から2日にかけて概ね有意に増加したが、IM群では増加しなかった。ヒトの心筋炎における心臓磁気共鳴画像の所見と同様に、局所的な病変の最も顕著な部位は心房壁と心室壁の心膜側であった。注目すべきは、心筋炎は不顕性であり、その変化は注射後14日以内以内に持続したが進行しなかったことである。しかし、これらの心筋炎の病理学的変化は、初回投与から14日後に筋肉内投与または静脈内投与のいずれかの方法で2回目を行うと、悪化し、むしろ拡散していった。

この研究では、ヒトに投与する1,000~1,200倍の投与量であるため、頻度は臨床における内容よりもより多くなると推察する。注射針が到達したところが筋肉であればそうしたリスクはより少ないと思ってしまうが、血管内に刺さる場合も可能性としてはありうるので、心筋炎がまれに発生することが示唆される。最後にはこのように結ばれていた。

今回の研究では、ワクチンの静脈内注射がこのような臨床表現型に一部寄与している可能性があることが示されました。したがって、不注意による静脈内注射のリスクを伴う吸引を伴わないIM注射の実践を再考する必要があります。心筋炎のリスクを減らすために、mRNA-ワクチンの脂質ナノ粒子のサイズを大きくしたり、正常な青年の場合はワクチンの投与量を減らしたりすることは、さらなる調査が必要である。心筋炎は局所的なものであったり、高齢の患者では虚血性心疾患を装うことがあるため、COVID-19 mRNAワクチン接種後に死亡した場合は、心臓の病理組織学的検査を慎重に行う必要があります。

新型コロナウイルスワクチンは、パンデミックを抑制させるために緊急承認されていることは周知であると思うが、接種の経験からより安全に改良を行う必要があると言っていると思う。リスク&ベネフィットとはよく言われるが、現時点で比較的効果があるワクチンは、mRNAかウイルスベクターかの選択である。将来的には、国産の不活化ワクチン蛋白ワクチンなど従来法に基づいたワクチンも出てくるようなので、何が標準的な考え方なのかを日ごとにアップデートしていく必要を改めて感じた。

 

コロナ患者を一生懸命治療している先生のお話

国会でコロナ患者を診ている開業医の先生が今から半年ほど前に話したお話である(参議院予算委員会で言ったこと2021/3/16(倉持仁チャンネル))。診察後は紫外線でウイルスを死滅したり、肺のCTを撮影する際は十分に換気を注意したり、PCR検査も自前で迅速に行えるなど、院内感染をここまでやって診察しているのかと驚くばかりであった。提言の内容は全くその通りで、半年経過した現実を見てみると、分科会のやっていることや、政府の対応は行われていないのではないかとさえ思ってしまう。この先生の信念がとても素晴らしいと思うし、ここまでやれるのは強い気持ちに他ならないと思う。最近では集中治療室をプレハブで建造された『コロナ重症病床ができるまで! 〜飛沫・接触・エアロゾル対策〜ICU的』とそれをつぶさに見ることができる。

スライド形式で事細かに説明されているが、こうした映像を見てしまうと、感染対策を現状の経験や常識で考えて、実際と異なることが想定外となってオーバーフローしてしまったというようにしか見えてこない。アルファ変異株がこれからひどくなる前兆での国会でのお話であったが、それ以上にデルタ変異株は大変だった。

感染症2類で取り扱うにしては患者の数が桁違いで、保健所をその間結構減らしたことも少なからず影響があるかもしれないけれど、既存の枠組みでやっていると対応できなくなるという悪い事例にしか見えてこない。5類にすれば基本的に医療費は患者負担になるので、そのバランスは政治が上手に政策を実行していくことが臨まれる。

今度新たになった首相は前野首相と違って人の話を聞くことができる人のようなので、現場のフィードバックから良い対策を実行してほしいと思う。

 

コロナウイルス感染症患者数が減少した薬のお話

何故この薬が日本で使われないのかといつも思うのだけれど、いろいろと理由があるみたい。この薬は、虫下しと呼ばれるカテゴリーの薬で東南アジアでは比較的常備薬的な存在である。インドでは、デルタ変異株が流行したときにこの薬を使ったことで患者数を減少させることができたというファクトがある。WHOがそんな薬を使わずにワクチンを打ちなさいと言っているにも関わらずだ。

視聴した動画はワクチン接種について肯定的ではないようなストーリーが毎回掲載されているようだが、この10回目の動画がその薬の話にも触れていた『第10回 コロナワクチンについて知ってもらいたい』。なお、筆者はワクチン接種については、自分が好きなようにすればいいという立場である。接種したから、ヒトにも接種を勧めることはしないし、やめた方がいいともいうつもりは毛頭ない。この動画で薬に関して説明されていたプレゼン資料は動画のリンク先からも閲覧可能である。この薬で感染者数を減少させたことを示唆している。

なお、この薬は日本では入手が困難な事情から海外から個人輸入している事例があるようだ。アメリカでは家畜用の薬を購入して体重を考慮せずに服用したために中毒になったという事例もあるようだ。用量は一般論として体重1kgあたり200μg。筆者は64kgなので、12.8mgとなる。錠剤1つに3mg含まれていれば4個服用という算段である。

この薬の成分は、ノーベル生理学・医学賞 大村 智博士によって発見された。学校法人北里研究所北里大学大村智記念研究所の講座ではコロナ渦におけるこの薬の可能性について詳細に説明されているので参照されたい。