世界の動向からわかること (1)
日本国内は8月20日ころの感染ピークからみれば非常に落ち着いた状況で、第6波がいつ来るか備えているところではないかなと思っている。楽観的には来ないかもと思いつつも、世界の動向からみればいろいろな要因が重なって感染が拡大している現状から第6波はいずれ来るであろうと予想してしまう。
要因としては先日も述べたと思うが、
- ワクチンの効果が半年ほどすれば落ちてくる(抗体価が減少する)
- 冬の季節で寒くなり空気が乾燥する(ウイルスが空中に浮遊しやすくなる)
- 冬の季節で寒くなり窓をしなくなる(空気の入れ替えが不十分になる)
- 年末年始など人流、飲食が多くなり密の状況が生まれやすくなる
など他にも要因はあるのではないかと思う。このブログの情報源として利用するのは、NHKの新型コロナウイルスデータサイトであるが、最新のニュースも掲載されている。
本日の世界のニュースのヘッドラインは以下のとおりである。
- イギリス 新型コロナ感染者 欧州初の累計“1000万人”超 (11/26)
- EU 域内への渡航 原則ワクチン接種者に限定する方針 (11/26)
- イタリア ワクチン未接種者 来月からレストランなど利用禁止に (11/25)
- 米連邦政府職員 ワクチン義務化で90%以上が1回は接種 (11/25)
- ECDC“ワクチン追加接種 早期に検討すべき” 欧州感染急拡大で (11/25)
- 韓国 新型コロナ 23日の感染確認は初の4000人超 過去最多に (11/24)
- コンテナ不足 世界の物流混乱 国連“世界経済の回復に影響も” (11/23)
- ドイツ クリスマスマーケットの中止相次ぐ コロナ感染急拡大 (11/23)
- アメリカ「ロックダウン避けられる」追加接種などで 政府高官 (11/23)
見出しだけこうやって掲げるだけでも何かと状況がわかるものである。いかに短く簡潔に要点をまとめていることがわかる。最初の見出しだけ思うことを述べてみよう。
最初のイギリスの感染者が累計1,000万人を超えたというのは、イギリスの人口が6,722万人(2020年、Google)からすれば6人に1人が感染したということになる。累計なので、2回感染した人もいるかもしれない。日本では、11月25日現在172.6万人(NHKまとめ)とのことで、日本の人口12,530万人(総務省推計 2021/08)からすると72人に1人が感染したということで、桁が違っている。イギリスはコロナをなくすというよりも共生しようという考え方に変わっていて感染者数は減っていかない。
上のグラフは、イギリス(赤)と日本(青)の人口100万人当たりの新規感染者数と死亡者数である。イギリスは感染者数は減っていく傾向はみられない。昨年の波と比べて新規感染者数は同じ水準に近いかもしれない現状であるが、ワクチン接種の効果で死亡者数は相対的には多くなっていないという見方ができるかもしれない。今後はワクチン接種の効果が薄れてきたときにブースター接種を進めていくことになるであろう。
世界の動向を見て日本でこれから起こりうることを想定して、備えていきたいと思う。