第6波はいきなり来た感じだ
ちょっと異常な増え方に驚いてしまう。今回は直近3カ月の新規感染者数と実効再生産数について視覚的に状況を見てみたい。まずは全国の状況を示してみよう。NHKの特設サイトからのデータでグラフを描くと以下のようになる。1/5の実行再生産数は約2.2と2を超えてしまっている。
第5波の状況を期間を同じくして見比べてみても実行再生産数は2を超えていることは無い。その当時は今ほどのワクチン接種の効果が認められなくそこが少なくとも1千人程いたので、実効再生産数が大きくならなかったのかもしれない。あと新規感染者数の縦軸は現時点ではあわせていないので、数字を理解してみていただきたい。
直近で人口当たり多いのが沖縄県のようだ。1/5に新規感染者が623人との報道があった。人口は1,467,480人(2020年国勢調査、Wikipediaの数字より)とのこと。対人口では東京都の例でどの程度の数か述べてみよう。それにしても実行再生産数が4まで上昇してしまったとは驚きである。
東京都は人口が14,047,594人(2020年国勢調査、Wikipediaの数字より)で沖縄県の約9.57倍。1/5の沖縄県の数を9.6倍すると5,962人となりこの数字は第5波のピークと同等の数字になるようだ(東京都は2021年8月13日の5,908人がこれまでの最大値)。
1/5の時点では新規感染者数は390人と報告されている。実行再生産数は沖縄県のように高くはないが上昇傾向のようだ。
ちなみに私が居住している愛知県はどうかといえば、新規感染者数は上記の都県と比較しても多くはないものの実行再生産数は2.7まで上昇している。
いきなり、ビョンと増えてしまった感があり、感染者の数は第5波を超えることも想定した方が良いと思ったところだ。ただ数が多いことで気持ちが滅入るというよりも、今は飲み薬があることが幸いかもしれない。しかし感染症法の流れで保健所がこの分だとすぐに機能しなくなるので、仕組みを早く変えていかないと第5波のように早く対処できなく命を落としてしまうリスクは非常に懸念してしまう。オミクロン株はデルタ株程重症化しないと言われているが、個々の事例でそれがそうなのかそうでないのか変わってくるので心配してしまう。第5波のような悲惨な状況にならないよう、行政はしっかりやってほしいし、感染対策を今一度しっかりやって備えていこう。