全国の新規感染者の状況(2022/07/19)
昨日は海の日で休んでいたので、いつもの内容を掲載しよう。7/17までの情報で、塗り絵を描いてみるとこうなった。先週と比べて倍になった。
第6波よりも第7波の方が傾きが急な感じがするが、オミクロン株初期型のBA.1よりも現在のBA.5の方が1~3割ほど感染力が強いとされているのでその結果が数字として表れていると推測する。実効再生産数は7/13時点の1.723を最大としてピークアウトしているようであるが、依然として1.6台後半と高い水準なので、1日当たりの新規感染者数はしばらく増加することが予想できる。
ベンチマークとして、東京都の新規感染者数が全国の数に占める割合を見ている。
この1週間平均で東京都の占める割合は17%ほどであり、東京都の数に6を掛けると全国の数におおよそ相当すると考えている。もちろん占める割合によって掛け合わせる数は5から8の間に代わってくると思うがおおよそ目安としてそのように考えている。
東京都の予測では8月上旬で都内で新規感染者数が5万人と言われているが、この前提で考えると全国では25万人から40万人となる。ただ、40万人にはならないのではないかと思っている。
厚生労働省の国内の発生状況などを示す統計で、PCR検査の実施件数がある。7月14日現在で1日当たりの検査能力は413,470件となっている。全国で1日あたりの新規感染者数が40万人というのであれば、PCR検査を実施したらほとんど陽性となることになる。
第6波では1/26に288,971件であり、その日の新規感染者数は72,118人であった。新規感染者数の最大は2/5の104,169人であり、同日のPCR検査件数は168,881人であった。多少の時間差はあるものの、新規感染者数とPCR検査の最大数からして、検査件数の36%であった。第6波はPCR検査のピークから10日後に新規感染者数のピークとなっているが、時間差は1~2週間としておこう。おそらくこれだけ感染者数が多くなると、報告に時間を要し、事後報告になることもあるだろうし。
なので、あくまでも検査の実施件数の能力によって数は制限されることが推測される。諸外国よりも件数が1/10程少ないとされているので、この数字自体も検査の実施件数の能力に依存されての数字になる。
単純に計算するのであれば、第6波よりも3割ほど感染力が強いとされるので、36%に1.3倍する。そうすると46.8%となる。検査能力が413,470件で先ほどの46.8%を掛けると193,503となる。こうした前提で計算すると概ねピークで1日当たり全国で20万人程度ということになる。ただ、これは前提を仮定しての話なので実際と異なることだってあるので、その点お断りしておく。ただ、第6波よりも2倍程度の波が来るということは、前例を良しとするお役所はおそらく処理が追い付かなく破綻することは目に見える。
前例を良しとするのではなく、現状からどうしていくかを考えて行政はお仕事してほしい。