デルタ株は底から2か月後にピークアウトか
東京の動向が気になるが、先週は新規感染者数が2,000人を超えなかった。超えてもおかしくない状況ではあったが、ちょっと増え方が著しい感じがする。引き続き状況を見守っていきたい。
NHKの特設サイトから日本国内の新規感染者数の底は6月下旬と推測される。統計的には全国の数字というか、大きな数字を見て傾向を見ていくことが大事かなと思ったりする。
今度は海外の事例を見てみる。選んだ国はたまたま全部「イ」から始まる。イギリスはワクチン接種が進んでいるけれどデルタ株が流行っているし、インドはデルタ株として大変な経験をした国だし、イスラエルはワクチン接種が進んでいるけれどここのところ新規感染者数が増えている。それでこの3つの国の推移と日本の動向も重ねてみた。
- イギリスは5月中旬か下旬頃に底を打って7月の中旬にピークアウトしている。これで2か月程度要すると見積もる。
- インドは、2月の上旬を底として5月の上旬にピークアウトしている。この見方をすると3か月程度要すると見積もる。ただイギリスほどワクチン接種が進んでいなかったこともあって3か月程度かかったのかなと思う。
- イスラエルは、6月の上旬を底としているが、現時点では上昇傾向である。ワクチン接種が進んだ国であっても感染者数は増加することを示唆している。
- 日本は、3国と比較すると低い水準である。でも、人口当たりで換算すると現在のインドと同水準である。
このグラフの推移から、2か月から3か月程度で新規感染者数はピークアウトすると推測する。日本の底が6月下旬であれば、8月下旬までは新規感染者数は増加する傾向にあると見た方がいいかもしれない。
ただ、65歳以上のワクチン接種が進んでいること、今はワクチンの供給が減少気味と推察するが、ひどくならないことを願っている。