スケジュール的には今日が2回目。だけれど1週間先延ばしにした。
本当は今日が2回目の接種だけれど、家族の接種のスケジュールの都合で1週間先延ばしにした。本当はもっと先延ばしにして間隔を空けて抗体量を多くしようと考えていた。デルタ変異株の感染力が強いことを考えると、早く抗体価を上げておいた方がよいと思った。1か月前に4週間間隔で接種することで先月末予約を完了していた。今回は、ワクチンで思っていること3つ(交差接種、接種間隔、接種後抗体価)述べてみたいと思う。
交差接種の是非
1回目のワクチンと2回目のワクチンの品名が異なる接種を行うことらしいが、いいという人もいればダメだという人もいる。私は医者ではないのでその辺のことは判断しかねる。飲酒はコロナ渦で1年以上飲んでいないがお酒のちゃんぽんと一緒に考えたらさすがに怒られるだろう(それにしてもたとえが悪い)。だけれど、モデルナ社製のワクチンが異物が入って集団接種中止とかスケジュール延期とかあった時のリスク回避としてはそういう対応もありなのかと思う。前提をどこに置くかによってその是非が決まるだろう。治験で有効性が認められた内容が前提となっているので、それと外れた条件での接種は治験範囲外となって正しく評価ができないということがダメだと思われる。
フィンランドの話を持ち出すけれど、ファイザー製のワクチンであっても3週間ではなく12週間で接種している。フィンランド保健省のワクチン接種の該当ページを読んでみると、交差接種が認められる対象があることが記載されていた。
かんわいんちょーさんのYouTubeで、最近の研究では交差接種の方が強い免疫反応を誘導することが説明されていたことを思い出した。論文は下記のものが相当するが、より強い免疫反応が出る代わりに副反応も大きいとなると嫌ではあるが、発表されたのが2021年7月26日とのことなので、同様な研究成果は今後いろいろ出てくるかもしれない。
SARS-CoV-2ワクチン接種への「ミックス&マッチ」アプローチ
アデノウイルスベースのChAdOx1(AstraZeneca社)ワクチンとmRNAワクチンの異種混合投与は、ChAdOx1ワクチンの同種混合投与よりも強い免疫反応を誘導することが、最近の免疫原性試験で明らかになった。
この論文では、アルファ株(B.1.1.7)、ベータ株(B.1.351)、ガンマ株(P.1)において交差接種で中和抗体の力価が20倍から60倍になったと報告されている。ただしデルタ株 (B.1.617.2) については評価されていないので今はどうなのかわからないけれど、従来株では少なくとも抗体価が大きくなったと言ってよいだろう。デルタ株では効果が無いという結果が出たらショックだろう。そうあってほしくないけれど。
接種間隔延長の是非
2回接種することが抗体価を高くするといわれており、千葉大学の2021年6月のニュースリリースではそれを示している。
とはいってもできた抗体は時間が経過していくと減っていく傾向があるので、それであれば多く作っておきたいと思ってしまう。本題の接種間隔を延長するとどうなのかという答えは、以下の記事に答えが書いてあった。
この記事で得られる情報は、以下のことと思われる。
- 承認は間隔がファイザー社製は3週間であるが、公衆衛生当局の判断で6~16週間の延長が認められている。
- ファイザー社製のワクチンは間隔が3週間の時よりも12週間あけると、スパイク蛋白に対する抗体価は約3.5倍になる。細胞性免疫の指標に関しては、間隔をあけた場合より弱い。
- アストラゼネカ社製のワクチンは、これも接種間隔を延長した場合に、スパイクタンパクに対する抗体価が2.3倍に増加し、ワクチンによる感染予防効果が向上する。
- アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、ファイザー社製もモデルナ社製も、いずれも6週間までしか保証できないと明言しているので、基本的には推奨通り「原則上限6週間」と理解しておくべきである。
なお厚生労働省の回答は以下の通り。遅くとも6週間以内に受けましょうねということが書かれている。
原則的には薬事で承認された内容に従うことが前提で、遅くなったとしても6週間以内に接種完了することを推奨するという内容だと理解した。
接種後の抗体減少
このプレスリリースは、2021年8月25日に藤田医科大学から発表された。研究成果のポイントとして、『抗体価の平均値は2回目接種後に比べて3ヶ月後は大幅に低下』、『性別・年代を問わず全ての被検者で抗体価は低下』と発表されている。
3か月というのがまた微妙な期間かなと思ったのは、イスラエルでブースターショットなる3回目の接種が必要だという話につながるかなと思ったからである。ブースターショットについては、これも思うところはあるけれど、またその話は後日出来たら述べてみたいと思う。
OurWorldinDataでそれを検証してみよう。まずは100人当たり何回ワクチンを接種したかであるが、4月半ばで概ね120回で3か月程増加が無い状態である。ちなみに日本のワクチン接種回数もグラフにしてみよう。
今度は、毎日の新規感染者数の推移を示してみよう。
イスラエルのワクチン接種回数があまり増加していない期間は新規感染者数が殆どいない状況であると思われる。4月15日から6月15日の間隔で見たら2か月であるけれど、そこから新規患者数が増加している。イスラエルと日本では検査対象の数が結構違うので、日本よりも感染がヒドイという風に判断するのは早計かもしれない。下図のように検査の数が10倍以上違うのだから。
この3つのグラフから、イスラエルで起きている感染者数の増大は、ワクチンの効果が薄れてきた時期にアルファ株からデルタ株優位になったことなのかと推察する。ワクチンの設計が武漢株?従来株のRNAデータなのでそれはそれで対応しきれていないということは致し方がない(重症化は防いでくれているようなのだから)。仮に私の接種時期から抗体の減少を考えると、9月上旬の3か月後は12月上旬となり、新たな波がやってくるかどうかという時期なのかもしれない。
2回目を摂取して2週間程度経過して抗体価が高くなるようなので、油断することなく日ごろの感染対策を怠らずにやっていくしかないと思っている。あと、抗体価は個人差があるので、ワクチン接種を推奨するとともに抗体検査も行えるように行政が動いてくれるといいかもしれない。風疹の抗体検査およびワクチン接種のクーポン券のように配布して、血液検査を受けることができればいいと思う(コストはかかるけど)。
余談であるけれど、私は昨年風疹のクーポンが届いたので、毎年の健康診断の血液検査のついでに風疹の抗体検査を行った。ついでにできるのであれば、採血も1回で済むし、医療機関としてもついでに検査項目を追加するのだからウェルカムかなと思ってしまう。私は風疹は幼児期にり患したので抗体価は256倍(検査方法:HI 法)だった。ということで風疹のワクチン接種は行わなかった。