全国の新規感染者の状況 (2021/11/8)
11月第2週目。先週の状況は新規感染者数が減少傾向にある。色がほとんどついていない地図になってきたが、クラスターが局所的に発生すると、色が濃くなるだろう。昨日は、死亡者数の報告がゼロであった。
昨年の始めからの推移をみても、数が低い水準になってきた。今後の予想は第6波あるないにかかわらず、日ごろの感染対策は当面しっかり行うことに越したことは無い。
療養者数について、みてみよう。
これもまた減少傾向にはあるものの、全国で現時点で重症者数が100人ほどいる。いかに重症化させないことがこの感染症で気を付けることである。感染症といわれる病気の致死率は、下表のように風邪であれば0.01%、季節性インフルエンザで0.1%である。新型コロナウイルス感染症においては、0.1~1%と範囲がある。これらの表はこの感染症に焦点を当てているので、致死率の範囲が設けられているが、重症化すると致死率は間違いなく上がるわけである。
ふと気がついがたが、100年前のスペイン風邪は致死率が10%とされている。スペイン風邪は質の悪いインフルエンザとみなすことができるかもしれないが、当時の医療水準と今の水準は大きく異なる。スペイン風邪では罹患すれば、1,000人中100人死亡ということであるのに対して、現在の季節性インフルエンザでは、1,000人中1人死亡ということである。
2シーズンともインフルエンザが流行しなかったので、今年は多くの人が免疫が薄れているため注意が必要だと言われている。これだけみんながマスクをしたり気を付けているのだから、大丈夫でしょうと思うこともあるのだけれど、RSウイルスみたいに、昨年は患者がほとんどいなかったのに、今年は患者が多いともいわれている。以前はオーストラリアの冬の季節にインフルエンザなんて流行していなかったので、今年は大丈夫ではないかと言っていたが、この発言は撤回しないといけなくなるかもしれない。
寒くなってくれば乾燥し、空気中のウイルスの浮遊時間も長くなるとされている。このシーズンは、手洗とうがいは十分行って対策されたい。