kennyheadway's thinking

こちらは日々思うこと、COVID-19について思うこと述べていくことになりそうかな。

韓国の感染状況(2)

隣国の韓国で感染が急拡大している。新規感染者数が12月9日の午前9時の時点で7,102人の報告である(Coronavirus (COVID-19), Republic of Korea)。

これまで、2回程書いてきたがこれだけ急拡大しているのはどういった変異株なのかと気になるところである。

kennyheadway.hateblo.jp

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今日現在のOur World in Dataの新規感染者数と死亡者数のグラフは以下の通りであるが、日本の第5波に到達するかどうかよりも、死亡者数が比較的多いことが気になる。

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出典:Our World in Data COVID-19

韓国の人口は5,178万人(2020年、Google)。日本の人口は1.258億人(2020年、Google)で、この数字を単純に計算すると韓国の人口に2.43を掛ければ日本での数と同じように比較できる。冒頭に述べた7,102人に2.43を掛ければ、17,258人となる。日本のピークは25,992人(8/20、NHK)だったが、現時点の韓国の17,258人に近いのは16,028人(8/11、NHK)とか17,888人(8/15、NHK)である。単純に1週間すればピークになるという単純な話は、上図のグラフの傾きからして見えてこない。

 

ノーベル賞受賞の山中先生のサイト『山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信』で『専門家、指揮者、書籍から学ぶ』のなかに黒木登志夫先生の記事が定期的に公開されている。11月25日付けの記事では、第5波が急速に減少した理由についていろいろと考察されている。

その中で、日本で猛威を振るったデルタ株は、PANGO(Phylogenic Assignment  of  Named  Global  Outbreak  Linage)系統で、AY.29とラベリングされていた。もともとのインド株はB.1.617.2とラベリングされていたが、それと同じではなく、日本独自のデルタ株AY.29が蔓延したと言っている。

 

韓国ではデルタ株が蔓延しているが、日本のAY.29ではなくAY.69とラベリングされたものが蔓延しているようである。

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出典:韓国で爆発的な流行を引き起こし始めた変異株は AY.69 です (Twitter)

日本のAY.29と韓国のAY.69について言及されているツイートもあった。

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出典:韓国で流行中のAY.69と日本の第五波後減衰したAY.29の比較(Twitter)

左側はAY.69で右側はAY.29の変異箇所を示している。右側の『ORF1b A1918V』というのが仮設の段階であるがAY.29の自壊に関係すると言っている。これがAY.69にはないので急速に衰えることは無く、ヤバイのではないかというツイートである。

 

デルタ株とひとえに言っているが、ところどころ遺伝子が変異していることでその都度ラベリングして追跡しているのには驚嘆してしまうが、仮にAY.69がヤバイのであれば、日本が経験した以上に大きな打撃となる。日本においても、第5波の時期が今頃だったら、ワクチンの効果も薄れて急激に拡大してしまうシナリオも成り立ってしまうことは容易に想像できるし、本当に大変な状況である。

この記事では、ハッシュタグで空港検疫をPCRに戻してくださいとも言っているが、それは抗原検査はこうした危ない変異を特定するには役に立たないということと理解する。もちろん遺伝子一つ一つ見ていくゲノム解析をすればわかるでしょうというけれど、時間もコストもそれだけかかるので現実的ではない。でも変異株は急に各sンするし、変異していくし困ったものである。感染しないように気を付けようとますます思った。